【アニメ】
・やがて君になる

なかなか生殺しな感じの終わり方だな。
原作が終わっていないというのだから仕方ないのかもしれないけれど。

いわゆるキャッキャウフフな百合作品ではないという点で、とても面白い。
他のネタ色が強い「浅い百合」(例:ゆるゆり)と比較して、圧倒的に恋愛観が多く見られる。
しかも、普通のラブコメには出てこないタイプのやつ。

あと全編通して見られるのは、自我を守るために自分のアイデンティティを否定しながら
他の誰かであろうとする努力についての是非か。
これは他の作品でもちょくちょく出るタイプの考え方だけど、今回はこれと恋愛観のところが
複雑に混ざり合っているあたり、特徴的で面白い部分に思われる。

あとは全体的にメタファー的な表現が多用されている。
最終話で言えば、「終着駅」とは、「乗り換え」とは、「灯台」とは何か。
言葉だけにあらず、表現として映し出されるモノにも、それぞれ意味がありそう。
(あんまり深く見てないけど。)

キャラとしては、そりゃあ百合がたくさん出てくるのだけど、
それぞれのカップル(未成含む)の作品へのかかわり方が個性的。

今回ビビっと反応したのはこよみかな。
見た目的にも声的にもそこそこよろし。
ただし、演技力は「?」かな。
あるいは、キャラと声がミスマッチなのかもしれない。

総合評価:87/100点
作画:265/300点 [キャラデザは特に好きではないが、表現力が高いし動きは良い]
展開:275/300点 [最初の1話である程度関係が進んでしまってどうなることかと思ったけど、意外な展開]
ストーリー:265/300点 [サッパリしない終わり方でモヤモヤするけど、悪くない]
音楽:180/200点 [EDが好き]
キャラ:75/100点 [こよみが微妙に高評価]
声:75/100点 [やっぱり小原好美か]

この点数なら俺の中では佳作評価だな。
世間が騒ぐ理由も分かるけど、イマイチピンと来ていないのよね。
2期あれば惰性で見そう。