「運転手さんこっち来てー」
悪夢だ。
きっとこれは何かの幻想だろう。
家を出たばかりで頭がまともに働かない俺は、その状況を正しく捉えることが出来なかった…。

そう、今日は紛れもない赤口だったのだ。
俺にとってのいわゆる赤口。
それは神に見放された日を意味するのである。

グリーンロードを学校に向かって走っていた俺。
気付いたのは長久手インターを過ぎたあたりであった。
暑さで意識が遠のきつつあったのもあるのだろう、ふとバックミラーを見ると何やら白い自動二輪がいる。
赤色の回転ランプをくるくるさせている。

 う ん 、 あ れ は 白 バ イ や 。

突如現われたその存在を認識し、即座に急ブレーキ。
前に切られた時は併走されて引っかかった俺。
今回は横に並ばせる前に30km/hに落としたのである。

だがしかし、白バイの警察官は俺をじっと見てくる。
そして寸刻の後に俺の前に回り込んだ警察官が発したのが冒頭のセリフだ。

言われるがままに横道に呼び込まれる俺。
白バイについているメーターは54km/hを示していた。
なんで併走する前に俺のスピード分かるねん。

処分。
違反点数: 2点
反則金: 10,000円

キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
m9^Д^)m9^Д^)m9^Д^)ジェトストリームプギャー
セルフプギャプギャ━━━m9(^Д^≡^Д^)9m━━━━!!!!!!

あぁ、一昨日自賠責で15,000円も出したばっかりだというのに…。
ただでさえ金がない状況だというのに…。

\(^o^)/オワタ
/^o^\フッジッサーン
|←樹海|     ┗(^o^ )┓三\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/

暑かった。
面倒だった。
警察官の人の人柄が良さげだった。
よって今回は大人しく取り締まられて差し上げた。

悪法も法なり。
ソクラテスの問答法は俺の指導方法が依拠するところである。
キライじゃないソクラテスであるが、この考え方には納得がいかない。
でもいいや、今回だけこの考え方に沿ってやろう。
悪法ではあるが、この24km/hオーバーは事実。

警察官には原付が30km/hで走る危険性を訴えておいた。
制限時速の60km/h前後で走って流れに乗らないと接触事故に繋がるというのが俺の主張だ。
決められたところを正しく30km/hなんかでトロトロ走っていたら、
後続車も迷惑だし、イライラした後続車が隙を見つけて抜かしていく時なんぞ、
そりゃぁもうもの凄い加速で俺の真横数十センチを通って行くのである。
これで少しでもあの警察官が改心してくれればいいのだが、そんな見込みは無かろう。
ガキの戯れ言としか思われていないのだろう。

しかしこの警察官からは有用な証言を得た。
曰く、「人間だから30km/hピッタリは無理。40km/h前後までなら良い。45km/hだと取り締まる」らしい。
よし、警察いるけど急がなきゃって時は40km/hだな。

ちなみに前回の違反がメロブの前でやらかした駐禁(2009年3月末)なので、今日まで無事故無違反。
したがってどうやら3ヶ月何事もなく経過すれば点数は消えるらしい。
反則金も戻ってきて欲しいが。

全くひどい日であった。